川勝平太・静岡県知事辞任…リニア建設めぐり今後はJR東海と県側で相互に譲歩か

公開日: 更新日:

財界通(以下=財) 静岡県の川勝平太知事が自身の発言に批判を浴びて突然、辞意を表明した。これで、知事の静岡工区への着工反対で7年は遅れる見通しになったJR東海のリニア中央新幹線の東京・品川-名古屋間の開業は、早まるのか?

政界通(同=政) 発言は、県庁の新入職員に対する1日の訓示で県庁はシンクタンクで農業や畜産業、製造業とは違うと、差別と受け取られかねない内容だった。官庁街の反応はどうだ?

官界通(同=官) 発言もだが、驚いたのは知事が辞任を表明したことだ。10日に退職届を県議会議長に提出したが、辞めてもリニア建設がすぐに動き出すわけではない。

■「わだかまり」消えれば空気変わる

 そうだ。知事は県北部の地下を通るリニア新幹線が、水資源や自然環境へ悪影響を与えることを懸念して「待った」をかけてきた。このため、JR東海は3月29日に国交省であった専門家会議で、2027年の開業目標断念を表明した。静岡工区の工事は10年かかるとされ、開業は早くて2034年か。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘