三菱UFJの役員報酬削減「大甘処分」に経済界から唖然の声

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 メディアは何で静かなのだ?

 会見で「顧客を軽視する社風」が原因ではないかと追及した記者もいたが、亀沢社長が「組織カルチャーの問題とは、とらえていない。一部の役職員の間で行われていた」と反論すると、それ以上にならなかった。

 前々回のこの欄で取り上げたとき、三菱グループの首脳が苦い顔をしていたと言っていたが、この処分にはどうだ?

 今回は、問いかけに「沈黙」らしい。

 ということは、やはり「甘い」と思っているのだな。

 「あれでいい」と思えば、はっきり言うからな。

 じゃあ、遠からず第2幕があるか?

 いや、金融庁がすぐに動く気配はない。でも、MUFG側が出した業務改善計画をチェックしながら、引き続き厳しい目を向けるから、何か材料が出れば今度は出処進退を求めるだろう。

 MUFGをみると、かつては「日本を背負っている」との気概と責任感があった「三菱」も、いまや「ただの企業グループ」という感じだ。武士道精神が残っているか、もう少し経緯をみよう。

(構成=竜孝裕/ジャーナリスト)

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