「ものづくり主導は終焉」…経団連会長人事に金融界の反応は? 次は日本生命の筒井義信会長

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政界通(以下=政) 次の経団連会長に日本生命の筒井義信会長(70)がなることが内定したが、銀行、保険、証券という金融界から財界のトップに就くのは初めてだそうだな?

財界通(同=財) そうだ。経団連は戦後の1946年に経済復興を進める政府へ提言などを行う目的で設立され、2002年に日経連と合併したが、通算15人の会長のうち製造業出身でないのは事務局出身の第3代・植村甲午郎氏と東京電力の第7代・平岩外四氏の2人だけだ。

官界通(同=官) 平岩氏以来となると、来年5月末の筒井氏就任で31年ぶりだ。今回の人事で、製造業に日本を代表する経営者がいなかったということは、「ものづくり」が日本経済の柱だという時代の終焉が近づいている印象だ。

 さすが、よくみているな。歴代の経団連会長は化学、電機、鉄鋼、自動車、精密機械と、「重厚長大」の産業や国際競争力をつけた組み立て産業の出身で、誰もが「日本経済は『ものづくり』で支えている」と自負してきた。

 でも、「鉄は国家なり」という時代はとっくに終わり、電機もコンピューターや半導体で新興国に後れをとり、牽引役だった自動車も若者の自動車離れや人口減などでいまや日本で大きな成長は望めない。

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