「すき家」全店舗一斉閉店はパフォーマンス? ネズミに続きゴキブリ混入で緊急措置

公開日: 更新日:

 外食ジャーナリストの中村芳平氏は、すき家の思惑をこう分析する。

「出血を覚悟し対策を徹底する姿勢を示すことで、騒動を沈静化し、客離れを防ぐ目的があるのでしょう。ある意味、炎上対策、パフォーマンスという側面も否めません。と言っても、閉店期間中は収益がなくなるうえ、全国におよそ2000もある店舗すべてで害虫や害獣の駆除・対策を行うとなると、かなりの費用がかかるはずです」

 問題は、4日間の閉店で客が戻るのかどうか。さすがに、問題の発覚直後は、入店に二の足を踏んでいた客もいるはずだ。

「過去にもマクドナルドや幸楽苑で異物混入騒動がありましたが、両社はその後サービスを改善し、しばらくすると客は戻ってきました。ネズミが混入するというインパクトの大きさを考えれば、客足が元に戻るまで少なくとも3カ月はかかるでしょう。もっとも、すき家を運営するゼンショーホールディングスは、いまや業界トップクラスで資金力もある。この程度で済めば安いものかもしれません」(中村芳平氏)

 再び開店した後に異物混入事件が起きると、致命傷になりかねない。

 SNS上などでは「なぜネズミの混入に気付けなかったのか」という批判もあるが、その要因について、飲食業界を取り巻く状況も無関係ではない。●関連記事『【もっと読む】すき家「みそ汁にネズミ死骸」後手後手対応で株価急落…異物混入を防ぎきれない厨房事情』で詳報している。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後