著者のコラム一覧
中森勇人ジャーナリスト

1954年、神戸市生まれ。船橋市在住。大手金属メーカーで鉄道関連の開発職に携わる。その後、IT企業を経て05年よりジャーナリストとして独立。第7回ライターズネットワーク大賞受賞。著書は「辞めてはいけない」(岩波書店)、「心が折れそうなビジネスマンが読む本」(ソフトバンククリエイティブ)など多数。

「びっくりドンキー」の店舗がボロいのには理由があった!

公開日: 更新日:

 総重量450グラムの親子バーグなどボリューム満点でおなじみのびっくりドンキー。

 店舗内でも目を引くのが、テーブルいっぱいに広がるメニュー板だ。軽くてコンパクトな方が使い勝手は良さそうだが、なぜデカくて重いのか? それには創業者の深い思いがあった。運営するアレフの松本さんがこう説明する。

「創業社長の常にお客さまをびっくりさせたいという思いと、皆さまで見上げながらメニューを選ぶ楽しみを提供したいという思いが込められています」

 確かにつかみはOK。他にもビックリするのが廃屋風の内外観。なぜボロボロな感じなのか?

「創業店舗(1968年開業)をつくるとき、お金がなかった創業社長は、店の内装や看板を自分で手作りしました。その後の出店時、銀行の融資額は1店舗分。一気に2店舗出したくて、お金がない分は自分で補おうとばかりに、またしても看板や内装は自作したそうです。今はプロの方がデザイン、制作していますが、当時の手作り感のある温かい雰囲気の店舗で、温かいサービスをしたいという思いが引き継がれています」(松本さん)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い