米欧の資産運用事業買収に賭けた? 奥田健太郎・野村HD社長の“最終コーナー”

公開日: 更新日:

 そうだ。近年、日本の信託銀行や生命保険が米欧の資産運用会社を買収、子会社化する例が出ていたが、ついに野村もそちらへ動いた。「眠れる獅子」が目を覚ました、という印象だ。

 もうひとつの注目点はどこだ?

 野村HDの奥田健太郎社長(61)の去就だ。

 奥田氏は2020年4月に社長になったから、6年目に入ったな。

 野村の歴代トップは6年から8年で代わることが多いから、奥田氏もそろそろ社長在任の最終コーナーへ入る。いよいよ「勝負に出た」という印象だ。

 まあ、資産運用の成果は短期では出ないかもしれないが、マッコーリーとは米欧事業の買収だけでなく幅広い提携にも合意した。マッコーリー・グループは株価指数などに連動しないアクティブETF(上場投資信託)を手がけるなど運用実績が幅広く、かなりの起爆剤になる可能性はある。

 米国の株価を写し取るだけでなく、米国で存在感をみせてほしいね。

 構成=竜孝裕(ジャーナリスト)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意