2年連続の最終赤字見通しだが…日産自動車に差し込む「薄日」
「中小取引先の増加は日産の信用が高まってきているともいえます。問題は大手との取引再開が維持できるかどうか、今後の日産の信頼回復への大きなポイントになってくると思います」
日産の赤字が前年の約6700億円から6500億円に減少したのは、研究開発や生産コストなど固定費削減が想定以上進んだこと、また円安による為替の影響が主な要因といえる。
エスピノーサ社長は会見で「26年度末には固定費で2500億円、変動費で2500億円の合計5000億円のコスト削減を目指し、巻き返しの経営改善を図る」と述べた。だが、佃モビリティ総研の佃義夫代表は厳しい意見を指摘する。
「国内外の7つの生産拠点を閉鎖し、2万人のリストラなどのコスト削減で順調に構造改革は進んでいるといいますが、実際は裏腹で縮小均衡しているだけのように見える。サプライヤーが増えたといっても系列企業がコストダウンのために取扱先を増やしているのではと思えますね」
日産車の生産を代表する神奈川県の追浜工場は27年度末で生産終了するが、すでに稼働率は従来の半減。この1月には南アフリカのロスリン工場売却が発表された。
赤字を止めるリストラは言うまでもないが、黒字転換への流れは売れる車をつくること。リストラで技術者の流出が懸念されるが“やっちゃえ日産”に多くのファンが復活を待っている。
(ジャーナリスト・木野活明)



















