地元・山口では怒りの声も…安倍首相「花火と祭り」の夏休み

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 安倍首相は夏休みを満喫中。11日までは山梨県の別荘でのんびり過ごし、12日は郷里、山口に向かう。ま、休みをどう過ごそうと勝手だが、安倍首相の場合、とんでもない批判が地元から噴出している。

 安倍首相は12日、3月に肺がんで死んだ山本繁太郎前県知事の遺族宅を訪問する。

 一見、当たり前の弔問に見えるが、地元関係者は「小松一郎法制局長官と同じですよ」と声を潜める。

 安倍首相のために「命を削ったも同然」だからだ。

「国交省の役人だった山本さんは08年、09年の衆院選で山口2区から立候補したが落選。そこで2012年7月の知事選に出て当選するのですが、知事選の最中に肺炎が悪化、ずっと、がんじゃないか、とささやかれていた。昨年10月下旬からは過労を理由に入院し、12月の議会も出てこなかった。結局、今年の1月14日に辞職し、3月に亡くなるんですが、ぎりぎりまで自民党は復帰の可能性を示唆し、県民をだました。首相の地元、山口県知事選を落とすわけにはいかないので、この間、勝てる“子飼い”の後任候補者を調整していたのです。そもそも、選挙中から重病だった知事を担ぎ出したのは山本さんが山口2区の公認候補だったからですよ。山本さんが知事になると、安倍首相の実弟、岸信夫氏が『待ってました』とばかりに参院から山口2区に鞍替え出馬、当選した。安倍家の事情で、山本さんは知事に担ぎ出され、その職を辞めることも許されず、治療に専念できなかったことになる」(ジャーナリスト・横田一氏)

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