安倍首相 “神の水”に続き「ガリガリ君」まで事務所費に計上

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 同年分の5月11日の領収書(写真(C))はもっとフザけている。蕎麦居酒屋「土風炉 西新宿一丁目店」が〈1名〉に〈ピリ辛野菜と蒸し鶏そば850円 大盛200円〉を午後1時57分に提供したと記されている。

 晋和会の主たる事務所の所在地は議員会館内だ。場所から考えて来客用ではないだろうし、そもそも両店とも出前は行っていない。スタッフ1人が外出先で平らげた昼飯代を「事務所費」に充てたとみるのが妥当だ。

 不可解な領収書はそれだけじゃない。1人前のコンビニ弁当やヨーグルト1個、議員会館内の「タリーズ」で1人前のパスタとデザートアイス……と一般企業では絶対に経費として認められない出費が、事務所費としてゾロゾロと処理されている。

「本来、政治団体の『事務所費』と言えるのは家賃、電話代、清掃代、切手購入費、修繕費、火災保険料に類する支出まで。来客用の菓子やコーヒー代がギリギリセーフでしょう。事務所スタッフのランチ代やおやつ代はスタッフ本人や雇っている政治家がポケットマネーで払うべき。安倍事務所の金銭感覚はあまりに非常識です」(政治資金に詳しい神戸学院大大学院教授の上脇博之氏)

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