経済学者・小黒一正氏「高インフレのリスクが迫っている」

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2%という物価目標なんてあり得ない

 黒田日銀の異次元緩和の限界は、このところの株式相場を見れば歴然だが、この人の意見も明確で冷徹だ。元大蔵官僚で気鋭の経済学者・小黒一正氏(法大教授)が看破した「明日なき日本経済の実態」は恐ろしい。

――安倍政権がアベノミクスを正当化する権威として利用してきたポール・クルーグマン教授(ノーベル経済学賞受賞者)が、異次元金融緩和の失敗を認めましたね。先生は早速、ツイッターで取り上げられた。

 海外で最も権威のあるクルーグマン氏が、異次元緩和はうまくいかなかったと認めたわけです。安倍首相やリフレ派(金融緩和論者)は、はしごを外された格好です。日本の異次元金融緩和という“実験”は失敗に終わったのです。

――安倍政権は株は上がっているじゃないか、と言いそうですけど。

 株価上昇と円安は達成しましたが、GDPを押し上げる効果はなく、いつどんな“手じまい”をするのかという難しい出口戦略の宿題が残りました。金利急上昇・国債暴落・インフレのリスクは確実に高まっていて、一部資産家の中には、海外へ資産逃避を始めた人も出てきているという噂も聞きます。

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