神戸山口組が被災地支援 “極道ボランティア”の実態と狙い

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 暴力団に詳しい元兵庫県警刑事の飛松五男氏が言う。

「6代目山口組、神戸山口組を問わず山口組には義侠心を重んじる伝統がある。戦前の人手が足りなかった頃は積極的に港湾事業に取り組み、戦後の混乱で警察や行政が弱体化していた時代は“自警団”を結成し、神戸の闇市を警備した歴史があるからです。“混乱期こそ自分たちの腕の見せどころ”という自覚があるので、反射的に被災地に向かうのでしょう。ヤクザを美化するわけではありませんが、長年にわたり培われてきた彼らの支援技術は、きめ細かく丁寧です。阪神大震災の時は糞尿にまみれた仮設トイレをピカピカに磨き上げ、炊き出し料理の味はプロの料理人も顔負けでした」

■復興事業がシノギに

 もっとも、こうした“極道ボランティア”は別の側面もある。復興支援を通じて地元に溶け込むことで、がれき処理事業などに参入する狙いも見え隠れするのだ。警察庁の資料「暴力団情勢」(12年度)を見ると、東日本大震災後、復興事業に絡む違法な労働者派遣、貸付金の詐取などで山口組傘下のヤクザが何人も検挙されていることが分かる。

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