したたか小池百合子氏 「都知事選」候補者選びで自民屈服
都知事選の候補者選びで自民党の迷走が続いている。1日、本命だった「櫻井パパ」こと櫻井俊前総務事務次官の擁立を断念。党の推薦候補は、奇襲作戦で名乗りを上げていた小池百合子元防衛相に落ち着くかと思われた。
ところが、1日夕方になって急に「前岩手県知事で総務大臣も務めた増田寛也氏(顔写真)を軸に調整」というニュースが流れたのだ。櫻井氏がダメなら増田氏とは、自民党はどうしても官僚出身にこだわるのか。それとも小池だけはイヤだということなのか。
小池は1日、党の推薦を求める文書を提出するため党本部を訪れたが、都連の石原伸晃会長とは会えずじまいだった。
「都連内部では、勝てるなら小池でいいという声がある一方、事前の相談もなく出馬表明した小池に対する反発も根強い。それに加えて、安倍総理や、オリンピック利権を仕切る森元総理は小池のことが大嫌いで有名です。おとなしく党の言うことを聞くタイプではないから、都知事になられたら面倒だという懸念もあるのでしょう。官僚OBの方が党も官邸もやりやすい。増田氏への打診は官邸主導で進めたようで、小池の出馬は絶対に潰すという意志を感じます」(都議会関係者)