加計学園問題の“主犯”は萩生田副長官 文科省に新たな文書
NHKはなぜ国会開会中にこれを放送しなかったのか――。学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、萩生田光一官房副長官が文科省に具体的な指示を出していたことを示す新たな文書が出てきた。19日夜のNHK「クローズアップ現代」が報道した。
〈波紋広がる“特区選定”~独占入手 加計学園“新文書”~〉と題した番組では、昨年10月21日付の〈萩生田副長官ご発言概要〉と記された文科省の内部資料を報じた。
それによると、前川喜平前文科次官に対して「総理は自分の口から言えないから、私が代わって言う」などと高圧的な態度で迫った〈和泉(洋人首相)補佐官からは農水省は了解しているのに、文科省だけが怖じ気づいている。官邸は絶対やると言っている〉と発言していたことが明かされていたほか、〈総理は『平成30年4月開学』とおしりを切っていた〉と断言。さらに〈何が問題なのか、書き出して欲しい。その上で、渡邉加計学園事務局長を(文科省の)浅野課長のところにいかせる〉などとあった。
この内部文書は省内で10人ほどに共有されていたというから、極めて信憑性が高い。萩生田氏は都議選候補者の応援演説で「難癖をつけられているというのが私の正直な思い。私が何か行政を歪めたようなことは全くない」なんて言っていたが大ウソ。間違いなく加計問題の“主犯”と言っていい。
NHKはこの大スクープをなぜ今ごろになって、それも、ふつうのニュース番組で報じなかったのか大いに疑問だが、何が何でも閉会中審査をして事実関係を徹底解明するべきだ。