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高橋乗宣
著者のコラム一覧
高橋乗宣エコノミスト

1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。

アベノミクスへの忖度 すこぶる怪しい実質GDP年率4%増

 どうにも突然すぎるのだ。先週発表された今年4~6月期の実質GDP(速報値)は前期比1%増、年率換算で4%増と2015年1~3月期以来の高い伸びとなった。市場予測の中央値は年率2.4%増というから、予想をはるかに上回る数値を叩き出したことになる。

 成長を牽引したのは内需だ。項目別に見ると、個人消費は前期比0.9%増、民間企業の設備投資は2.4%増、いわゆる公共投資を指す公的固定資本形成は5.1%増と飛躍的に伸びている。

 個人消費はエアコンや冷蔵庫などの白物家電や自動車の販売が好調だったようだ。最近の白物家電は高機能で省電力の製品が多い。古びた家電を買い替えたくなる気持ちは理解できる。設備投資もIT技術を取り入れた高機能マシンを導入し、競争力を高める動きが出ている。

 公共投資も昨年は3度も補正予算を編成し、熊本地震や北海道・東北の豪雨被害の復旧支援に加え、災害対策に巨額の予算を割いた。その執行を進めた結果が12年1~3月期以来、5年ぶりの高い伸び率を生んだのだ。

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