経産省に振り回される東芝再建 “国策”の罠と最悪シナリオ

公開日: 更新日:

 経営危機は去ったのか――。東芝は半導体子会社「東芝メモリ」を日米韓連合へ売却することを決めた。来年3月末までに売却が完了すれば東芝の債務超過は解消される。だが、半導体ビジネスで提携する米ウエスタンデジタル(WD)は東芝メモリの買収を諦めていない。東芝再建を主導してきたとされる経済産業省は、この先どんな判断を下すのか。東芝問題を取材し続けるジャーナリストの大西康之氏は“最悪シナリオ”もあり得ると指摘する。

■米WDは訴訟を取り下げない

  ――米WDは東芝メモリの売却に関し、国際仲裁裁判所に暫定差し止めを求めるなど法的措置に訴えています。米投資ファンドのべインキャピタルを中心とする日米韓連合への売却はスンナリと進むでしょうか。

 WDはパートナーであるわれわれの同意なくして勝手にメモリー事業を売ってはならないと主張し、それはいまも変わっていません。WDも必死なのです。WDは昨年、東芝の合弁相手であるサンディスク(現WD)を買収し、米びつは空になっています。東芝メモリはいわば婚約相手です。高い金を積んで婚約したのに、よその男と結婚しようとしている。そんな事態になったら、WDのサンディスク買収そのものが失敗だったということになりかねません。それだけは避けなければならない。だから気合十分なのです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本潤主演「99.9」ヒロインが黒木華ではなく杉咲花のワケ

  2. 2

    NHK「おちょやん」が不人気 話題にもならないのはなぜか

  3. 3

    47都道府県の1日新規感染を“東京換算” 浮かび上がる深刻さ

  4. 4

    三田寛子が不倫を繰り返す夫・中村芝翫と離婚しない理由

  5. 5

    紗栄子は魔性の女…17歳アーティストYOSHIを骨抜きにした

  6. 6

    近藤春菜”レギュラーゼロ“にならず 土俵際で見せた粘り腰

  7. 7

    明日海りお「おちょやん」で再出演はナシ…宝塚ファン悲鳴

  8. 8

    「総辞職は時間の問題」という声も 虚ろな首相はもう限界

  9. 9

    「おかえりモネ」清原果耶にかかる重圧…前作大苦戦の連鎖

  10. 10

    国内で初「健康な20代男性」無念のコロナ死…入院できず

もっと見る