• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger
高橋乗宣
著者のコラム一覧
高橋乗宣エコノミスト

1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。

政権自ら経済のエンジン止める気か…安倍3選なら日本沈没

 来年度の与党税制改正大綱がまとまったが、何のために改めるのかサッパリ分からない。個人増税の目白押しで総額2800億円の大増税。とりわけキツイのが、所得税の控除見直しだ。

 増税の対象となる年収850万円なら、月給は50万円くらいなものだ。社会保険料の負担増などで可処分所得が年々減り続ける中、月々の家賃を払うのにも苦労している人が大半のはずだ。

 決して裕福とは言えない層の所得税負担を増やしたうえ、2年後には消費税率10%への引き上げが控える。これだけサラリーマンを苦しめれば、GDPの6割を占める個人消費が伸びるわけがない。

 現状でも消費の伸び率は1%程度と、低迷続きだ。安倍政権はGDP600兆円を目標に掲げ、2%の物価上昇を目指すと息巻いていたが、これ以上、消費を冷え込ませるなんてアベコベだ。日本経済は完全に機動力を失うことになる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事