戦前に逆戻り 自衛隊幹部が野党議員を恫喝「国民の敵だ」

公開日:

 現職の自衛隊幹部が、野党議員を恫喝するとは許されない話だ。

 防衛省統合幕僚監部に所属する30代の男性3等空佐が16日夜、民進党の小西洋之参院議員に対して「おまえは国民の敵だ」と、繰り返し罵声を浴びせていたことが分かった。

 3等空佐はランニング中の夜9時ごろ、議院会館近くの路上で偶然、小西議員を見つけ、罵声を浴びせ続けたという。どうやら、小西議員が国会で、自衛隊のイラク派遣の日報隠蔽問題を取り上げたことが気に入らなかったようだ。ほとんど、戦前の軍部が戦争に反対する政治家に「国賊!」と凄んだのと同じだ。

 自衛隊員が、国民の代表である国会議員を公然と罵倒するなど10年前には考えられなかったことだ。安倍政権になってから、勘違いする隊員が増えているのではないか。

「防衛庁が防衛省に昇格し、軍服組と背広組が同格になるなど、自衛隊の地位が高まったこともあって、隊員のなかにおごりが生まれているのではないか。国会議員を罵倒するのは異常です。どこの国もシビリアンコントロールに細心の注意を払っています。過去、多くの国で軍事クーデターが起きているからです。どんな軍隊も国民に銃口を向ける危険がある。日本でも『二・二六事件』があった。戦後の日本は、戦前の反省もあって、国民全体で自衛隊が暴走しないように注意を払ってきたが、安倍首相はくびきを外そうとしているとしか思えません」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)

 安倍首相は、改憲し、自衛隊を憲法に書き込もうとしている。ますます勘違いする隊員が増えるのではないか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ゴーン起訴・再逮捕がトドメ…拍車がかかる特捜部解体論

  2. 2

    原監督は喜色満面だったが…FA丸獲得で巨人が買った“火種”

  3. 3

    好きな女子アナに異変…弘中綾香&宇垣美里が好かれるワケ

  4. 4

    安倍首相の“言葉遊び”を超えた詐欺師の手法はいずれバレる

  5. 5

    まさか飲酒? 深夜の議員宿舎で維新の議員がド派手な事故

  6. 6

    米中“諜報戦争”激化で…安倍首相は日中関係のちゃぶ台返し

  7. 7

    鳥谷は4億で大山は微増の3000万 若虎たちの嘆きを聞け 

  8. 8

    「興味ない」から余計に怖い…上沼恵美子“女帝”たるゆえん

  9. 9

    お笑い界追放か とろサーモン久保田の“有名だった酒グセ”

  10. 10

    SNS全盛時代に学ぶ 明石家さんまの金言「丸裸にならない」

もっと見る