塩水港製糖・久野修慈会長<4>「植木鉢」にまつわる知恵

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 スカウトされる形で大都魚類から親会社の大洋漁業に移った久野氏。最初に配属されたのは、子会社の財務状況を調べ、立て直す部署だった。

「当時の大洋漁業は隆盛の真っただ中で、全国各地に子会社を約170社ほど持っていた。魚をとったり売るだけでなく、海運や造船、真珠の養殖、ミンクを扱う会社まで立ち上げていた。業界を問わず手当たり次第に参入して、かなり経営が怪しくなっている子会社がたくさんあったんです」

 上司は早稲田大卒で戦時中はゼロ戦に乗っていた人物だった。

「のちに創業家とぶつかって、大洋漁業を去ることになるんですが、この上司からはいろいろなことを学んだ。部下に任せた仕事には口を出さず、もしそれが失敗したら自身が責任をかぶるような気骨のある人でした」

 久野氏はその後、再建請負人として名を知られるようになるが、きっかけとなったのはこの時代に手がけた案件だった。船舶エンジンを製造する神戸発動機(現ジャパンエンジンコーポレーション)の再建に乗り出した一件である。上司は当時27歳の久野氏にすべてを任せた。

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