小林節
著者のコラム一覧
小林節慶応大名誉教授

1949年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院のロ客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ!」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。14年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義! 日本国憲法改正」など著書多数。新著は竹田恒泰氏との共著「憲法の真髄」(ベスト新著)

入試選択は根幹 大学の自治を理解しない自民党文科族議員

公開日: 更新日:

 このような歴史的背景があって、1946年に制定された日本国憲法の23条は、学問の自由の不可欠な前提として、そこには当然に「大学の自治」が含まれていると理解されてきた。

 だから、どのような学生に入学を許可するか? つまりどのような入学試験を行うかは、憲法上、各大学の自治事項とされてきたのである。もちろん、経験豊富な大学人が集まって合理的な統一1次試験を作り上げていたのも、大学の自治の成果である。

 にもかかわらず、公正性の保障のない民間の営利企業に大学入試を丸投げする……などという、大学の自治の根幹にかかわる問題だけに大学界からの当然な抵抗を前にして、法律・予算・人事で文科省を支配している与党の議員が、文科省に対して東大を「指導」することを要求するなどということは、憲法23条に照らしてあってはならないはずである。

 このような知性に欠ける政治権力者たちが文明国日本を破滅へ導いてしまうのではないか。本当に心配である。

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