小林節
著者のコラム一覧
小林節慶応大名誉教授

1949年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院のロ客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ!」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。14年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義! 日本国憲法改正」など著書多数。新著は竹田恒泰氏との共著「憲法の真髄」(ベスト新著)

国内で最上位の権威性 天皇の地位は「公人」中の公人だ

公開日: 更新日:

 天皇の肖像を燃やすパフォーマンスは、私には単に「くだらない」行為にしか見えない。だが、それを「けしからん」と怒る人がいることも理解できる。

 しかし、不敬罪が廃止された現在のわが国で、自己が所有する天皇の肖像を毀損した者に法的責任を追及することはできないだろう。

 もちろん、名誉毀損として天皇ご本人または相続人が原告となって民事で損害賠償を訴求することも、検察官が公訴を提起することも、理論上は考えられる。しかし、それはそれで何か「らしくない」のも事実であるし、現に行われていない。

 天皇は日本国の「象徴」である。その機能は日の丸と同じである。天皇には、権力は託されてはいないが、国内で最上位の権威性が与えられており、その地位は公人である。

 国の象徴である以上、天皇は、「日本国」が話題となった時に日本国を代表する者として持ち出され、その肖像が壇上に飾られたり、逆に路上でデモ隊に踏みつけられたりもする。それが、不敬罪の存在しない国における象徴の普通の扱われ方である。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安倍政権中枢総ぐるみ ジャパンライフ汚染議員30人の名前

  2. 2

    「桜」昭恵夫人枠に新たなマルチ“北海道の闇紳士”招待疑惑

  3. 3

    離婚の神田沙也加に不倫疑惑…逃れられない「聖子の呪縛」

  4. 4

    「桜」会見支離滅裂釈明 菅長官辞任なら安倍政権どうなる

  5. 5

    神戸山口組のヒットマンは地下に潜り報復のチャンスを狙う

  6. 6

    テレ東の番組で司会の山城新伍とつかみ合いの喧嘩になって

  7. 7

    正気の人間が見ているのは「カメ止め」彷彿の“安倍ゾンビ”

  8. 8

    鳥谷に浪人危機 阪神の引退勧告拒否するも引き取り手なし

  9. 9

    「カタギになりたかった」路上で神戸山口組幹部射殺の真相

  10. 10

    巨人・岡本が年俸1億円突破 若き主砲支えた「3人の恩人」

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る