宮田律
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宮田律現代イスラム研究センター理事長

1955年、山梨県甲府市生まれ。83年、慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻修了。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程修了。専門は現代イスラム政治、イラン政治史。「イラン~世界の火薬庫」(光文社新書)、「物語 イランの歴史」(中公新書)、「イラン革命防衛隊」(武田ランダムハウスジャパン)などの著書がある。近著に「黒い同盟 米国、サウジアラビア、イスラエル: 「反イラン枢軸」の暗部」(平凡社新書)。

沢尻エリカ逮捕…対テロ戦争が招いた日本の深刻な薬物汚染

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■麻薬は戦費調達の重要手段

 麻薬は、人類の歴史において、戦争で相手の士気を低下させ、また戦争遂行資金を得るための重要な手段となってきた。例えば、米レーガン政権は、ソ連軍のアフガニスタン侵攻に対して、麻薬を「武器」として用いた。ベトナム戦争で「民族解放戦線(ベトコン)」が麻薬を米軍に供給して、戦意やモラルを低下させた手法を参考にし、ソ連軍兵士の間に麻薬を流行させ、ソ連軍の軍事行動をマヒさせることを考えたのだ。

 この計画は、当初、フランスの情報機関のアイデアだったが、レーガン政権時代のCIA長官ウィリアム・ケーズィがこの計画を積極的に利用した。CIAは、アフガニスタンにおける大規模な麻薬の栽培や流通を意図し、パキスタンのISI(統合軍情報部)の協力を得て、ソ連軍に対して麻薬による「攻勢」をしかけた。このようにアフガニスタンで麻薬文化を元々定着させたのは米国だった。

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