何の「調査・研究」に行くのか意味不明な自衛隊の中東派遣
10月23日、自民党は外交・国防両部会などの合同会議を開き、自衛隊の中東海域への派遣をめぐって議論を行った。この部会では日本政府が米国の主導する有志連合に参加しないこと、他方で緊密に連携していくことで米国政府の理解を得ていることなどが中山康秀外交部会長から伝えられた。ペルシア湾岸地域で緊張を煽る米国主導の有志連合への不参加は理解できるが、何について「緊密に連携していく」かがわからない。
米国トランプ政権のイランに対する敵対政策に「緊密に連携していく」のではイランの日本に対する不信を招く。会議ではペルシア湾やホルムズ海峡を含めるべきだと一部議員たちが発言し、また中谷元・元防衛相も会議後に記者たちに対して「(ホルムズ海峡などは)日本船舶がかなり通っている。一番危険が予想されるところや今まで事件が起こったところをあえて外すのはなぜか。派遣する以上は、しっかりと我が国の船舶の安全のために情報収集することが必要ではないか」と記者たちに語った。