米軍艦船廃水を不法投棄か 米当局が日本の処理業者を捜査
米紙ウォールストリート・ジャーナルは2日、米司法省と連邦捜査局(FBI)および海軍が、米軍艦船から出る廃水を不法投棄した疑いで、日本の廃水処理業者を捜査していると報じた。
捜査を受けているのは神奈川県に本社を置く関東砿産。第7艦隊が拠点を置く横須賀市のほか長崎県佐世保市と沖縄県の港で、2008年から契約に違反して廃水を海に不法投棄した疑いがもたれている。
同社は、艦船内にたまった汚水や油などの廃水を浄化した後、海に流す作業を請け負っている。しかし、同社の元従業員は同紙の取材に「周辺に誰もいない場合は、廃水をそのまま海に流した」「研究機関に送るサンプルに水道水を入れた」などと語ったという。
同社と米海軍との契約額は、08年以降で計1億ドル(約109億円)以上にのぼるとされる。