奥野修司
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奥野修司ノンフィクション作家

▽おくの・しゅうじ 1948年、大阪府生まれ。「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で講談社ノンフィクション賞(05年)、大宅壮一ノンフィクション賞(06年)を受賞。食べ物と健康に関しても精力的に取材を続け、近著に「怖い中国食品、不気味なアメリカ食品」(講談社文庫)がある。

危険なくず肉で成形 激安ハンバーク&ステーキ定食に注意

公開日: 更新日:

 高濃度のエストロゲンを含んだ牛脂が、私たちがよく食べる加工食品に使われていると書いたが、今回は「くず肉」について触れたい。

 海外に行かれる方なら分かるが、日本の外食チェーン店で食べる料理の安さにはびっくりする。ランチのハンバーグセットなんて500~600円台が普通だし、300円台の店もある。人件費や光熱費などを差し引けば、おそらく材料費なんて100円か200円だろう。なんでこんな値段で販売できるのか。その理由の一つが成型肉だ。

■安い肉には裏がある

 2017年に日本マクドナルドが「牛赤身肉のスライス」として売っていたのが、実は成型肉だったことが分かって問題になったが、これは日本マクドナルドだけの問題ではないのだ。

 成型肉とは、くず肉や安い牛肉の切れ端を集めて、ハンバーグやサイコロステーキなどにしたもの。くず肉は、骨や内臓にくっついてそぎ落とせなかった肉だ。米国からは年間に1000トン以上輸入されている。国内では、品質の良くない部分を切り落とした肉がくず肉として流通している。これらの肉を集め、インジェクターという注射針がたくさんついた機械で、牛脂やさまざまな食品添加物を注入すると、もっともらしいバーガーやステーキになる。安く仕上げることが目的だから、和牛のくず肉なんて使わない。米国牛のような安い肉だ。安くても、添加物で人間の舌をだますことなんて簡単だから、こうして激安のハンバーグやステーキに仕上がる。

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