奥野修司
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奥野修司ノンフィクション作家

▽おくの・しゅうじ 1948年、大阪府生まれ。「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で講談社ノンフィクション賞(05年)、大宅壮一ノンフィクション賞(06年)を受賞。食べ物と健康に関しても精力的に取材を続け、近著に「本当は危ない国産食品 」(新潮新書)がある。

ホルモン入り米国牛肉は延々と日本に押しつけられる宿命

公開日: 更新日:

 現在、米国の農家が大苦境にあることを前回書いた。それもトランプの“政策”によってだ。今年の8月、ガソリンにエタノール混合の義務を免除したためにトウモロコシ価格が下落した。さらに中国との貿易戦争で、米国産の大豆や豚肉は中国から締め出され、またTPP離脱によって、牛肉や豚肉の日本輸出も芳しくない。米国の農家や畜産業は収入減で踏んだり蹴ったりだ。

 その農家の反発を恐れたトランプは、日本円で1兆7000億円の補助金で批判を和らげようとしたが、たいした効果はない。このままだと来年の大統領選に向けて、テキサス州など中部・南部の大票田が危ない。

 そこで日本がターゲットになっている。今年秋に大急ぎで妥結した日米貿易協定。そのキモは、日本側に米国産農産物の輸入関税を引き下げさせることであり、まんまと成功した。これで、今まで以上に大量に安い米国牛肉が日本に入ってくる。「シンゾーは友達」とか言って、トランプは米国農家のために新たな市場を創造したのである。

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