ホルモン剤入り牛肉に米国の消費者もソッポを向き始めた
①米国産の安い牛肉には、肥育ホルモン剤が使われていて、健康の面で大いに問題がある。
②だから、EUは30年も前から米国牛肉の輸入を禁止している。
③それなのに、トランプと安倍政権の間で日米貿易交渉が決着し、来年から、さらに大量のホルモン剤入りの安い牛肉が日本に入ってくる。
――というのが先週の話だ。ここでちょっと補足しておくが、EUはなにも米国牛肉を全て禁輸しているわけではない。米国の反発を受け、その後、肥育ホルモン剤未使用の牛肉は輸入を再開し、輸入枠も拡大している。ただし、ホルモン剤に汚染された安い牛肉だけは、かたくなに輸入を禁止し続けているのだ。
もう一つ、強調しておきたいことがある。日本の家畜には問題の肥育ホルモンは投与されていない。日本政府は一部について使用を許可しているが、実際には使われていない。なぜかというと、健康面に危険という認識が家畜業界にあるからだ。