奥野修司
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奥野修司ノンフィクション作家

▽おくの・しゅうじ 1948年、大阪府生まれ。「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で講談社ノンフィクション賞(05年)、大宅壮一ノンフィクション賞(06年)を受賞。食べ物と健康に関しても精力的に取材を続け、近著に「本当は危ない国産食品 」(新潮新書)がある。

ホルモン剤入り牛肉に米国の消費者もソッポを向き始めた

公開日: 更新日:

①米国産の安い牛肉には、肥育ホルモン剤が使われていて、健康の面で大いに問題がある。

②だから、EUは30年も前から米国牛肉の輸入を禁止している。

③それなのに、トランプと安倍政権の間で日米貿易交渉が決着し、来年から、さらに大量のホルモン剤入りの安い牛肉が日本に入ってくる。

 ――というのが先週の話だ。ここでちょっと補足しておくが、EUはなにも米国牛肉を全て禁輸しているわけではない。米国の反発を受け、その後、肥育ホルモン剤未使用の牛肉は輸入を再開し、輸入枠も拡大している。ただし、ホルモン剤に汚染された安い牛肉だけは、かたくなに輸入を禁止し続けているのだ。

 もう一つ、強調しておきたいことがある。日本の家畜には問題の肥育ホルモンは投与されていない。日本政府は一部について使用を許可しているが、実際には使われていない。なぜかというと、健康面に危険という認識が家畜業界にあるからだ。

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