旅客機墜落はイラン誤射か カナダ首相言及、米メディアも
ウクライナ国際航空のボーイング737型旅客機がテヘランの空港近くで墜落し、乗客乗員合わせて176人全員が死亡した問題で、カナダのトルドー首相は9日、「イランの地対空ミサイルが同機を撃墜したことを示す証拠がある」と語った。ただ「意図的ではなかった可能性がある」とも述べた。
米メディアも同日、同機がイラン側のミサイルで誤って撃墜された可能性があると米当局が分析していると報じた。米当局はミサイル発射を熱感知。国防総省はロシア製地対空ミサイルが誤って発射されたと分析しているという。トランプ大統領は記者団に「誰かが過ちを犯したかもしれない」と示唆した。イラン側は「撃墜は不可能だ」と否定した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は同日、イランのロウハニ大統領と電話会談し、「透明で包括的かつ客観的な調査」への協力を求めた。一方、イラン当局は同日、墜落機から回収したブラックボックスを米政府やボーイングに渡す予定はないと発表した。