保阪正康
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保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

日本が戦争の時代と決別するための実験だった安保反対デモ

公開日: 更新日:
「若い日本の会」が安保問題で集会を開き、江藤淳(左2)が進行役を務めた。客席には石原慎太郎(中央)や羽仁進(右)も参加(1960年5月30日、東京・草月会館)/(C)共同通信社

 新安保条約への抗議デモの本質は岸首相の体質への不満といってよかった。彼の言動は大衆の怒りの火に油を注いだ。デモの人たちの「声ある声」は少数で、多数の国民は政府に賛成している、私はそういう声を信頼すると言わんばかりの発言は国民の本格的な怒りを買った。

 労働組合員や学生、政…

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