保阪正康
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保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

兵士の食事は定量の1割で戦った 6日間絶食の部隊もあった

公開日: 更新日:
戦後、南太平洋の島々で戦死した人々の遺骨収集が政府によって行われ、大成丸遺骨調査団がガダルカナル島を訪れた。ガダルカナル島ポハ河畔での遺骨の火葬(1955年3月)/(C)共同通信社

 参謀本部作戦部は、昭和18年1月下旬をガダルカナルの再攻撃開始と想定し、それまでに兵力を増強するとか、兵員や軍需品を輸送するとか、計画だけは立てている。制海権、制空権が確保されているなら、補給も行われるだろうが、現実にはどちらもアメリカ軍の側に押さえられつつあった。

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