都「コロナ関連」補正予算に紛れ込む不要不急な“忖度”事業
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない東京都。26日は新たに239人の感染者が確認され、200人超えは6日連続となった。有効な対策を早急に打つべきだが、小池都知事の動きは鈍い。都議会で27日成立する、コロナ対策費用を盛り込んだ約3100億円の補正予算案の中身もヒドイ。“女帝”の思惑が動いたのか「不要不急」な事業が潜り込んでいるのだ。
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「補正予算の主要財源は国費。国からの“お小遣い”感覚なのか、不自然な事業が見られる」――。ある都政関係者は日刊ゲンダイにこう打ち明けた。
その筆頭が、4000万円を計上する「新しい日常に対応した観光事業者等の受け入れモデル発信事業」だ。都の資料には、〈都内観光事業者等による「新しい日常」への対応を促進するため(中略)地域や業界団体との取組とあわせモデル事業として発信〉と記され、情報サイトの構築を目指すとしている。
また、5000万円を計上する「オンライン東京ツアー発信事業」は、〈都内各地の魅力を発信するため、Web上で観光スポットを回遊できるオンラインツアーをモデル的に実施〉とある。ネット上で見られる“バーチャルツアー”用に18コースを用意するという。