著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

血盟団事件は3月事件を起点に軍人の暴走が連鎖して起きた

公開日: 更新日:
血盟団事件盟主の井上日召は1932年1月に暗殺団を結成した=1932(昭和7)年3月28日配信(日本電報通信社)

 血盟団とは、どんな団体だったのか。この事件について、東京地方裁判所検事の木内曾益が上司に宛てて書いた捜査の報告書がある。それを見ると警視庁刑事部を督励して調べさせたところ、「(日召事井上昭が茨城県の)磯浜町の護国堂にて付近の青年子弟を集め政党財閥特権階級の腐敗を説き非常手段に依… 

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