「勝負の3週間」明けは“シナリオ3”突入で自粛ラッシュ再び
菅政権が呼び掛ける「勝負の3週間」の期限が来週に迫る中、新型コロナウイルスの感染再拡大が止まらない。
11日までの1週間で確認された全国の新規感染者は1万6800人を超え、248人が死亡。「勝負」明けは自粛ラッシュの再来が不可避の情勢となってきた。
11日に開かれた政府の新型コロナ対策分科会は北海道や東京都、大阪府などのステージ3(感染急増)相当地域での「Go To トラベル」の一時停止を求める提言をまとめた。この地域の感染状況を、「シナリオ1」(感染減少)、「シナリオ2」(感染高止まり)、「シナリオ3」(感染拡大継続)に3分類し、各段階での具体的な対策を明示。「シナリオ3」では飲食店などの時短営業要請を午後8時前に強化するほか、県境往来や不要不急の外出自粛などが必要だとした。分科会後に会見した尾身茂会長は「国と自治体で一体感がない」「知事はリーダーシップを発揮して先手を打ち、国は後押ししてほしい」と改めて危機感を訴えた。
西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)は言う。