著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

陸戦隊が上陸し兵舎を建設…ロシア海軍の一方的な樺太占領

公開日: 更新日:
「ホテル・ヴェスナー(春)」の庭でくつろぐロシア兵と女性たち。嘉永6年(1853)、司令官プチャーチンがロシア艦艇4隻を率いて長崎・稲佐に上陸して以来、稲佐はロシア人の居留地を呈した。ホテルは明治26年(1893)11月に完成し、落成式にはロシア極東艦隊司令長官、艦長、幕僚らが参加した(撮影年月日不明) (C)長崎大学附属図書館所蔵/共同通信イメージズ

 明治維新に至る過程で、ロシアと幕府との間ではしばしば衝突があった。ロシア側が北海道の根室などに来ては交易を求める。あるいは上陸して警戒中の日本の武士と衝突することもあった。たとえば文化8(1811)年6月のゴローニン事件などがそうだ。この事件を「北の礎─屯田兵開拓の真相」(若林… 

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