米国がウクライナに中・長距離地対空ミサイル防衛システムを供与
ウクライナ南部オデーサ州で集合住宅などが被害に遭ったロシア軍のミサイル攻撃で、州副知事は1日夜、死者が子どもを含む21人、負傷者が39人になったと通信アプリで明らかにした。ウクライナ側は6月30日にオデーサ沖の黒海の要衝ズメイヌイ島からロシア軍を撤退させたと発表。今回のミサイル攻撃について、ロシアの報復との見方を示した。
一方、クレバ外相は1日、ツイッターで「テロ国家」が民間人攻撃を続けていると非難。米欧に、最新鋭ミサイル防衛システムの供与など軍事支援を急ぐよう訴えた。
こうした中、米国防総省は1日、ウクライナに対して8億2000万ドル(約1110億円)相当の武器を追加支援すると発表。供与される武器には、ロシア軍のミサイルによる無差別攻撃に苦しむウクライナ側が強く要請し、クレバ外相がツイートで触れた中・長距離地対空ミサイル防衛システム「NASAMS」が含まれる。配備されれば、長距離巡航ミサイルや弾道ミサイルなどによる攻撃に対する防衛が可能になる。