著者のコラム一覧
孫崎享外交評論家

1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。

無関係を装う自民党と「安倍元首相が旧統一教会票の仕切り役だった」という証言の意味

公開日: 更新日:
この握手の意味は…(2016年参院選、自民党の開票センターで思わず駆け寄り安倍元首相(右)の手を取る伊達忠一前参院幹事長(=左、手前は高村正彦元副総裁)/(C)日刊ゲンダイ

 安倍元首相の銃撃事件では直後、日本メディアの報道姿勢に不可解な事態が発生した。産経新聞が「県警は(犯人が逮捕容疑についての)認否を明らかにしていない」と報じていたにもかかわらず、朝日、共同、日経、読売などは「政治信条への恨みではない」と同じ見出しで報じていたからだ。

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