著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

イギリス軍司令官との会談内容を国民の鼓舞に利用された山下奉文

公開日: 更新日:
山下奉文司令官(向こう側左端、着席している人物)に降伏を申し入れるパーシバル英軍司令官(手前右)。山下の隣で立っているのは通訳を務めた情報参謀の杉田一次中佐(1942年2月15日、シンガポール・ブキテマのフォード事務所)/(C)共同通信社

 山下奉文とシンガポールの要塞を守っていたイギリス軍の司令官・パーシバルとの会談は、シンガポールにあるフォード自動車工場で行われた。イギリス軍は降伏にあたっていかなる条件を示し、日本側はそれにどう応じるかを話し合う会談であった。結局、最大のポイントはシンガポール市内に住むイギリス… 

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