著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

(3)若い女性の痩せと子供の発達障害の関係…低体重のリスク

公開日: 更新日:

 若い女性が痩せすぎていると、生まれてくる子供たちにも悪影響をもたらします。低体重の女性から生まれる子供は「低出生体重児(2500グラム未満)」になる可能性が高いのです。

 日本の低出生体重児の比率は、1975年(5.1%)以降増え続け、2000年代には9.6%に達しました。最近は少し改善され、直近で8.6%となっています(厚生労働省:人口動態統計)。

 じつは日本では1970年代から、日本産科婦人科学会などを中心に「小さく産んで大きく育てる」という考え方が広がり、妊婦に対する厳格な体重指導が行われてきました。胎児が小さいほうが安産だし、妊娠中毒症なども防げるという理由からです。そのため低出生体重児の比率が上がり、平均体重も1970年前後には約3200グラムあったものが、最近では約3000グラムに低下しています。

 しかし2000年前後から、低体重のリスクが分かってきました。海外の研究から、栄養不足の母親から生まれた子供は、将来的に生活習慣病になりやすく、また発達障害や自閉症スペクトラム、ADHDなども増えることが分かってきたのです。

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