何サマ世耕参院幹事長…安倍派新会長「一周忌までに」に難色示しライバル牽制のうぬぼれ
安倍元首相の元側近で、自民党参院トップの世耕参院幹事長の発言が波紋を広げている。空席のままの安倍派会長ポストをめぐり、12日の「NIKKEI 日曜サロン」(BSテレ東)で、一周忌までの選出に難色を示したからだ。
安倍派はボスの死去後、新会長選びに動いたが、年功序列で最右翼に躍り出た塩谷会長代理では総裁候補になり得ないとして立ち消え。アベ元側近の萩生田政調会長は旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との癒着で火ダルマになっていたことなどから、集団指導体制に移行。世耕氏によると、現在は萩生田政調会長、西村経産相、松野官房長官、高木国対委員長の5人で運営しているという。
■衆院に鞍替えしなければ話は始まらず
ポスト安倍の最有力と目される萩生田政調会長は1月末、「一周忌をメドにしかるべきリーダーを立てたい」「私で役立つことがあると皆さんが言ってくれるのであれば、どういう立場でも頑張るつもりだ」などと発言し、ヤル気をみなぎらせている。それで、総理総裁を目指す世耕氏が思い切り牽制したわけだ。安倍派の現状は「結構うまくいっている」「5人の集団指導で特に問題は起きていない」と言い、一周忌までに決めるというコンセンサスは「なかなかできていない。(時期を)決めにかかると難しい」とクギを刺した。