田村智子「共産党新委員長」誕生の舞台裏…102年の歴史で初の女性党首

公開日: 更新日:

 予想通りの世代交代だが、さて“ニュー共産党”に脱皮できるのかどうか。

 共産党は18日の党大会最終日に、新委員長人事を決定。志位和夫委員長(69)が退任し、田村智子政策委員長(58)が後任となった。今年で結党102年の歴史で初の女性党首だ。

 トップ交代は実に23年ぶり。志位氏は議長に就く。小池晃書記局長(63)は留任し、新たな政策委員長には山添拓参院議員(39)が決まった。

「田村さんは、故安倍元首相の後援会が主催した『桜を見る会』前夜祭を巡る疑惑を国会で追及し、頭角を現しました。人柄は庶民的で、お酒を飲むほどに冗舌になります」(野党関係者)

 実は、昨年7月、日刊ゲンダイを含む一部メディアが、共産党で女性党首が誕生する可能性について報じていた。2022年の参院選で3選したばかりだった田村氏が、次期衆院選で鞍替えすると発表されたからだ。「田村委員長誕生」へのレールが敷かれたと目されたのだ。田村氏は衆院比例東京ブロック単独1位での出馬になるとみられる。

 共産党が、志位退陣と女性党首というドラスチックな改革を迫られたのは、党勢退潮が止まらないことにある。党首公選制などを求めて組織の硬直化を批判した現役党員2人を昨年、除名処分にした問題も尾を引き、統一地方選で大きく議席を減らした。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    随意契約“小泉米”をホメているのは新聞とテレビだけ…専門家の評判はからっきし

  2. 2

    石丸現象は完全消滅…都議選で自民党と並ぶ42人擁立も新党「再生の道」は壊滅危機

  3. 3

    山尾志桜里氏「みそぎ」の出馬会見で火に油…延々2時間半「すみません」連呼、8年前の不倫報道には“完黙”

  4. 4

    国民民主党の凋落が止まらない…東京都議選の目標議席「11→5」にシレッと“下方修正”の哀れ

  5. 5

    進次郎農相の“JA憎し”どこまで…「古古古古米」込み20万トン再放出の“逆兵糧攻め”で宿敵つぶしに躍起

  1. 6

    山尾志桜里氏が参院選「公認取り消し」に至るまで…玉木国民民主またポンコツぶり露呈

  2. 7

    コメ高騰と備蓄米叩き売りで進次郎農相・自民農水族・財務省が“焼け太り”…輸入拡大ならトランプ大統領もニンマリか

  3. 8

    福岡厚労相ついに“白旗”…健康保険証の代わり「資格確認書」の一律送付「最後は自治体の判断に委ねる」

  4. 9

    参院選の争点に浮上か? 野党3党がガソリン「暫定税率廃止」法案を共同提出する深謀遠慮

  5. 10

    自民党の大嘘…12年前に掲げた「農業・農村全体の所得を今後10年間で倍増」はどうなった?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波