米大統領選 「もしトラ」に世界が戦慄 勝者的中教授が予測「現状はバイデン優位」ってホント?

公開日: 更新日:

有権者の関心事は経済の状況

 20年の大統領選前に、リクトマン教授を取材した国際ジャーナリストの堀田佳男氏はこう言う。

「リクトマン氏は米国政治史研究の中でも大統領選の調査が専門で、1860年以降の全選挙を分析してきました。独自の指標で、統計を取りづらい『政治』という分野の数値化を実現させたのです。分析が非常に客観的なため、的中率が高いのでしょう」

 バイデンが勝った20年大統領選の約1年半前、堀田氏が執筆した日刊ゲンダイ連載記事で、リクトマン教授は「トランプ勝利」を予測していた。しかし、20年10月の本選直前の記事では「バイデン勝利」を明言。予測が変化している。

「今年の本選まで、まだ約8カ月ありますから、情勢によってリクトマン氏の予測は変わる可能性があります。有権者の関心事は経済の状況です。インフレが長期化していますから『トランプの時の方が良かった』と考える有権者の増加が考えられる。経済状況によって、予想が『トランプ優位』に変化しても不思議ではありません」(堀田氏)

「もしトラ」への警戒は緩められそうにない。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

  3. 3
    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

  4. 4
    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

  5. 5
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

  3. 8
    ドジャース山本由伸に降りかかる不正投球を疑う目 マウンドでの危険な振る舞いは命取りにも

    ドジャース山本由伸に降りかかる不正投球を疑う目 マウンドでの危険な振る舞いは命取りにも

  4. 9
    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  5. 10
    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと