保阪正康 — 著者のコラム一覧

保阪正康作家

１９３９年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。２００４年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史　縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く歴史が暗転するとき』（講談社）として好評発売中。

保阪正康日本史縦横無尽

賊軍の系譜をひく政治家にとっての天皇

公開日：2024/05/27 17:00　更新日：2024/05/27 17:00

ポツダム会談に参集した（左から）チャーチル英首相、トルーマン米大統領、ソ連のスターリン書記長＝1945（昭和20）年7月（Ｃ）共同通信社

　鈴木貫太郎が首相になって、終戦の道を模索していくのだが、ポツダム宣言が発せられるまでを第1幕とするならば、この間は鈴木にとっても、昭和天皇にとっても、軍部の強硬派といかに折り合いをつけるかが日々の仕事とも言えた。

　終戦までの道筋を、このシリーズでは官軍と賊軍という、いわ…

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【連載】保阪正康日本史縦横無尽

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