岸田首相の解散封じを自民・茂木幹事長が画策か? 規正法改正採決ズレ込みの裏で蠢く思惑

公開日: 更新日:

党首討論をやらせたくない

「4月に政治改革特別委を設置した際、与野党間で、今国会中の党首討論実施も合意している。自公維の賛成で規正法改正案の会期内成立は見通せるが、法案成立が会期末ギリギリになれば、党首討論は日程的に実施が厳しくなる」(自民党関係者)

 茂木幹事長がなぜ岸田首相に党首討論をやらせたくないのかというと、衆院解散封じだ。

「衆院3補選以降、地方選挙でも連戦連敗し、そのうえ支持率低迷。とても解散総選挙なんてやれる状況ではないが、岸田さんのことだから、突然、何を言い出すかわからない。党首討論で『内閣不信任案が出されたら、解散しますよ』とか『規正法成立を国民に問いましょう』などと言い出しかねないので、日程が厳しいという理由で、今国会での党首討論を見送りたいということです」(前出の自民党関係者)

 党首討論で「衆院解散宣言」といえば、民主党政権時の2012年当時の野田佳彦首相が思い出される。自民党の安倍晋三総裁にあおられ、野田氏は解散したものの、大惨敗して下野。自民はあの再来だけは何としても避けたいのだろうが、さて。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    石丸現象は完全消滅…都議選で自民党と並ぶ42人擁立も新党「再生の道」は壊滅危機

  2. 2

    山尾志桜里氏「みそぎ」の出馬会見で火に油…延々2時間半「すみません」連呼、8年前の不倫報道には“完黙”

  3. 3

    随意契約“小泉米”をホメているのは新聞とテレビだけ…専門家の評判はからっきし

  4. 4

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  5. 5

    国民民主党の凋落が止まらない…東京都議選の目標議席「11→5」にシレッと“下方修正”の哀れ

  1. 6

    進次郎農相の“JA憎し”どこまで…「古古古古米」込み20万トン再放出の“逆兵糧攻め”で宿敵つぶしに躍起

  2. 7

    山尾志桜里氏が参院選「公認取り消し」に至るまで…玉木国民民主またポンコツぶり露呈

  3. 8

    コメ高騰と備蓄米叩き売りで進次郎農相・自民農水族・財務省が“焼け太り”…輸入拡大ならトランプ大統領もニンマリか

  4. 9

    参院選の争点に浮上か? 野党3党がガソリン「暫定税率廃止」法案を共同提出する深謀遠慮

  5. 10

    自民党の大嘘…12年前に掲げた「農業・農村全体の所得を今後10年間で倍増」はどうなった?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも