著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

悪法のため餓死を選んだ東京地裁判事・山口良忠の悲劇

公開日: 更新日:
深刻な食糧不足が続く中、ヤミ物資を扱う青空市場(闇市)で食料や衣料を求める人々(1946=昭和21=年3月)/(C)共同通信社

 国の配給制度だけを頼りとして、ヤミで一切の食糧を入手しないで、どれだけ生存が可能なのだろうか。それが実際に裏付けられたのが、昭和22(1947)年10月11日に餓死した一判事のケースになるだろう。むろんこのほかにも庶民の中にはそのような人物が数多いたであろうが、歴史に残っている… 

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【連載】保阪正康 日本史縦横無尽

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