気になる米トランプ新政権の行方…“スネ傷”の面々が続々と閣僚内定のトンデモ人事

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 来年1月の政権発足を前に人事を本格化させているトランプ次期米大統領。内定している面々を見ると、ひと癖もふた癖もある人物ばかり。トランプ支持者は新たなメンツに狂喜しているというが、果たして空中分解せずに済むのかどうか。

 4つの刑事事件で訴追されているトランプは、司法長官に共和党のマット・ゲーツ元下院議員を指名。トランプ側近のゲーツを司法省のトップに送り込む人事は司法への「報復」と受け止められている一方、少女売春などの容疑で司法省の捜査対象になったことがあるゲーツの起用に批判が続出している。

 スネ傷を抱えるのは、国防長官候補のピート・ヘグセス氏もしかり。退役軍人からFOXニュースの司会者に転じた人物で、政策立案に関わった経験はない。異例の起用が発表された直後に性的暴行疑惑が浮上し、物議を醸している。

 司法、国防長官人事に早速ミソがついているが、トランプはお構いなし。厚生長官には、こともあろうに「反ワクチン活動家」「陰謀論者」として知られるロバート・ケネディ・ジュニア氏を指名する見通し。ケネディは大統領選に無所属で出馬したが、途中で離脱してトランプ支持に回った。出馬する際、名門ケネディ家から総スカンをくらった“異端児”だ。

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