気になる米トランプ新政権の行方…“スネ傷”の面々が続々と閣僚内定のトンデモ人事

公開日: 更新日:

 トランプ勝利に貢献した実業家のイーロン・マスク氏は新設される「政府効率化省」のトップに内定。ただ、マスクが財務長官人事に“口出し”していることにトランプ陣営内部で反発が広がっているという。

 FBI長官にはトランプが「ある意味、クレージー」と太鼓判を押すFBI解体論者で元国防総省幹部のカシュ・パテル氏が取り沙汰されるなど、政権発足前から波乱含みだ。

 第1次トランプ政権で閣僚の辞任・更迭が相次いだだけに、クセの強いメンツを並べて政権を維持できるのかどうか。

 再び“更迭ドミノ”のような事態は起きないのか。

「名前の挙がっているメンバーは言ってみれば、『半分トランプ』みたいな人ばかり。トランプ氏にとっては忠誠心が高いかどうかが身体検査であり、その意味では“完璧”な人事です。周りから見れば適格性に問題があっても、トランプ氏にとっては最適。辞任・更迭ラッシュは起きないでしょうが、下で働く官僚は次々に辞めていくでしょう。トランプ氏からすれば、人事を批判する人や辞めていく官僚はなべて『ディープステート』、すなわち戦うべき敵であり、一掃できた方が都合がいいのです」(上智大教授・前嶋和弘氏=現代米国政治)

 まさかのトランプ勝利に揺れる超大国の行方が、ますます混沌としてきた。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  5. 5

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」【全編】

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    参政党のあきれるデタラメのゴマカシ連発…本名公表のさや氏も改憲草案ではアウトだった

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃