日韓関係の改善は「政治的信念」という尹錫悦政権の対日政策に独善的だと批判が強まる

公開日: 更新日:

 政権への中間評価となる4年に1度の韓国選挙が10日に実施されたが、その結果は岸田政権が期待したものとは真逆となった。定数300議席のうち、最大野党「共に民主党」が系列政党を含めて175議席を獲得し、改選前より勢力を伸ばして勝利した。一方、尹錫悦大統領を支える保守系与党「国民の力」は、系列政党を含めても108議席にとどまる惨敗で、国会の主導権は野党が握る「ねじれ」が続くこととなった。

 野党勢力全体では、大統領の弾劾や拒否権行使をはねつけるのが可能となる200議席には及ばなかったものの、単独で法案の迅速処理が可能な180議席を確保しており、国政運営で尹氏の求心力が低下するのは必至の状況だ。

 2027年の次期大統領選を見据え、韓国政治は混迷の度合いを深めていくだろう。

 こうした中で懸念されるのが、日韓関係への影響だ。尹氏は歴史問題をきっかけに、戦後最悪と言われるまで冷え込んだ日韓関係を改善させた。昨年3月に最大の懸案だった元徴用工訴訟問題の解決策を発表したことだった。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較