裏金選挙で落選の武田良太 「政治とカネ」で国会が大モメの最中に東京事務所を開設した狙い

公開日: 更新日:

 1926万円の不記載で武田が国民有権者に厳しく指弾されたひとりであれば、この時期、派手な政治的動きは厳に慎むべきところだが、さにあらず。

 武田事務所は国会に近い、衆院議員宿舎(東京都港区)に隣接する高級マンションの一室だが、前出の秘書はその意図を次のように裏読みする。

「武田さんは親分の二階(俊博)さん同様、潤沢な政治資金にモノをいわせ、与野党議員を手なずけ、出世の階段を駆け上がってきた人ですからね。バッジを失ったとはいえ、自分が毒まんじゅうを食わせた議員や官僚にニラミを利かせ、政治力に衰えがないことを誇示することで現職時代と変わらぬ集客(陳情)力、集金力を維持したい考えなんでしょう。その意味では過去に小沢一郎をはじめ名だたる大物政治家の事務所があったマンションでもあり、ハッタリをかますには絶好のロケーションですよ」

 ちなみに武田が2023年に集めた資金は2億円を優に超え、自民党内で断トツの資金力を見せつけている。この年、自身の政治資金パーティーの挨拶で「パーティーは政治家にとって重要な政治活動のひとつだ」と、うそぶいてもいた。政治資金規正法の改正に向けた自民党の本気度が問われよう。(特命記者X)

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  2. 2

    公明党が自民党総裁選に異例のドーカツ…「ポスト石破」本命の高市早苗氏&小泉進次郎氏に影落とす

  3. 3

    高市早苗氏は大焦り? コバホークこと小林鷹之氏が総裁選出馬に出馬意向で自民保守陣営は“分裂”不可避

  4. 4

    参政党に自民落選組がワラワラ“大移動”の可能性…「このハゲー!」豊田真由子氏が役員就任の無節操

  5. 5

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  1. 6

    小泉進次郎氏を元首相3人&現首相が“雪崩支援”の怪情報…自民党総裁選「ジジ殺し」の本領発揮か

  2. 7

    維新またゴタゴタ…現職代議士3人が藤田執行部に反発し集団離党の「同床異夢」

  3. 8

    “真打ち”か“客寄せパンダ”か? 総裁選出馬と報じられた小泉進次郎氏に尽きない不安…「知識」「教養」「政治経験」何もナシ

  4. 9

    混迷の伊東市政…不信任の田久保市長が“論点ずらし”の議会解散→「悲劇のヒロイン」演出の悪あがき

  5. 10

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景