著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

「きけわだつみのこえ」(9)特攻という不条理を克服しようとした

公開日: 更新日:
出撃する神風特別攻撃隊=1944年10月、フィリピン・マバラカットの飛行場(C)共同通信社

 まず木村久夫はどのような罪に問われたのか。それを明らかにする前に、木村の残した遺書の中には、自らへ罪がなすりつけられたことへの怒り、その不条理を受け入れて死と向き合う姿、そして次の時代の者へ託する教訓、そうした文意が詰まっている。それを明らかにすることは、「昭和100年」(20… 

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