著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(22)天皇を封じ込めた陸軍の狡猾なトリック

公開日: 更新日:
第81回通常議会の閉院式を終え記念撮影に納まる東条内閣閣僚(1943=昭和18=年3月26日)/(C)共同通信社

「皇国」の形骸化は、むろん陸軍でも行っていた。皇国というのは、まさに「神の国」という意味を持たされた。当初は陸軍の長老である荒木貞夫が文部大臣に就任することによって、この語が戦時用語となっていったわけだが、実際に日中戦争、太平洋戦争と続く中で次第に天皇に正直に事実を伝えられなくな… 

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