著者のコラム一覧
選挙ウォッチャーちだい選挙ウォッチャー

全国の選挙現場を取材、「note」などで報道。「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」を上梓。N国党から名誉毀損で提訴されたが、2024年11月に1審勝訴。

「法律のプロ」を自称…趣味の本人訴訟で「反社会的カルト」のお墨付き

公開日: 更新日:

 政治団体「NHKから国民を守る党」(N国党)の党首・立花孝志は、「法律のプロ」を自称する。大学の法学部に通ったこともなければ、司法試験を受けたこともないが、本人訴訟が趣味。2、3日に1回は何かしらの提訴をしている。

 訴額はいつも160万円なので、立花の出費は収入印紙代などを合わせても2万円前後。一方、訴えられた側が弁護士を代理人に立てようとすれば、どんなに安くても50万円くらいは要してしまう。あまりにアンフェアなので、大半は裁判を回避するために投稿を削除したり、立花に言及しなくなる。

 ところが、筆者のように批判記事を書き続けると、事あるごとに裁判を仕掛けられる。「ちだい君を破産させる」と宣言され、2018年6月にスラップ訴訟を起こされた。以来、その数は10件にのぼる。それぞれ勝訴するたび控訴してくるため、千葉・館山で家を買えるくらいの裁判費用がかかっている。

■「反社会的カルト集団」表現は名誉毀損だと訴えるも

 昨年は「反社会的カルト集団」という表現は名誉毀損だとして、N国党を通じて訴えられた。東京地裁が11月に下した判決は、立花らの損害賠償請求の棄却。敗訴だ。N国党の数々の犯罪行為や不法行為をめぐり、筆者が答弁書とともに提出した証拠18件のうち17件が「真実」だと認められた。この裁判では「サリンを撒かないオウム真理教のようなもの」という表現についても合わせて審理されたが、論評の域を逸脱していないと結論づけられた。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗